「謝ることが出来る人は、ゆるすことが出来る人でもあるのかもしれません」」
私の好きな本の一つに「日本の言葉の由来を愛おしむー語源が伝える日本人の心ー」という本があります。
以前書いたことがありますが、「住む」の語源は「澄む」であるなど、日本の言葉の由来を書いた本です。
勉強になるのはもちろんですが、日本の言葉自体のやわらかさがそのまま書かれてあって、安心感が心にじーんわりしみるような感覚になります。
昨日、この本を読んで思ったことがありました。
ページをぱらぱらとめくっていると、「ゆるす」という言葉が目に留まったんです。
~ここから引用~
「ゆるす」の由来は、心をゆるめること。ぎゅっと絞っていた心の入り口を少しゆるくする。そんな心の広げ方が本来の「ゆるす」の意味です。
~引用ここまで~引用元 高橋こうじ 「日本の言葉の由来を愛おしむー語源が伝える日本人の心ー」(東邦出版 2017年)
これって、本当だな~~と思いました。
ふと「謝ることが出来る人は、ゆるせる人でもあるのかもしれない」とも思ったんです。
私も、日常の中で、自分に非があるのを認めて謝ることができる人、ゆるす人で在りたいと思っています。
ですが、一番近い存在の家族に対して、素直に謝れない時期がありました。
そんな時期があっても、家族は私をそのまんま受け容れてくれて、ありがたかったなぁ。
今思えば、謝れない時期は、ぎゅーっと固くなって意固地になっていたような、そんな感覚がありました。
今は、つい最近のことですが、娘に関わることで、ちょっと事件が発生。
夫が娘にご飯を食べさせてくれていたのですが、熱いまま食べさせてしまったらしく、「暑さに注意してから食べさせてほしい」と伝えた事がありました。
改めて考えると、私ももっと、「熱いということを伝えればよかったなぁ」と思ったので、そこを伝えて謝りました。
その時ギューッと固くなっていたのが、ふっとゆるむような感じが本当にしたことを覚えています。
夫も、ごめんと謝って、もっと熱さ確認すればよかったと言っていました。
日常で、いろんなことが起こって、こらーっ!!ってなる事もあるけれど。
心をゆるめることを大切に、周りの人を大切にする人であろう、本を読んで、そんなことを思っていました。